当院の取り組み
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当院では従来の役割である栄養管理(NST)に加えて、嚥下機能の評価ならびに治療(SST)も 一元的に行っております。 何らかの病気・障害や加齢などによって、この「食べること=口に入れて味わい飲み込み胃に入る」が 安全に行えなくなることがあります。 医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、 理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士が チームとなり、患者さまがより良い食生活をして頂けるようにサポートしています。 |
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目的 |
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●高頻度に見られる低栄養状態の入院患者に、安全で適正な栄養療法を医療チームにより推進し、 良質で経済効果の高い医療の提供する ●摂食嚥下機能の低下や障害をきたした患者に適切なケア介入を行い、誤嚥性肺炎、窒息等の リスクを回避する、食べることを支える |
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対象
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●発達遅滞、顎切除及び舌切除の手術又は脳血管疾患等による後遺症により 摂食機能に障害があるもの ●内視鏡下嚥下機能検査、嚥下造影によって他覚的に嚥下機能の低下が確認できる患者であって、 医学的に摂食機能療法の有効性が期待できるもの |
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メンバーと活動内容
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具体的には、S-NSTメンバーによる回診やミィーテングがその基本活動となり、 入院時のスクリーニングにて選択された患者さんを対象に、提案や実践を行います。 |
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【回診日】 毎週火曜日 14:30~ 【回診記録】 電子カルテ上に記載(NSTラウンドレポート) |
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回診の風景 | |||
【会議】 毎月第3火曜日 ラウンド後 |
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会議の風景 | |||
S-NST介入の流れ |
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入院 |
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栄養/摂食嚥下スクリーニング作成(看護部)
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スクリーニングの評価より抽出しリスト作成(栄養科)
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リストからさらに介入の有無を確認する(看護部)
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※看護部、栄養科、その他部署から介入希望患者がいれば、都度介入する。 | |||
S-NST介入患者の決定
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S-NSTラウンド(火曜日)
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S-NST介入後
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●食事内容、形態、補食、姿勢、内服による影響、点滴内容等も検討 ●摂食機能療法への介入の有無、VEの適応の有無、水飲みテストの必要性の有無等検討 |
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検査について
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【VE内視鏡下嚥下機能検査】 ・経鼻的に鼻咽腔喉頭ファイバー(内視鏡)を挿入して、直視下で嚥下状態を見る検査 ・VF検査に比べ被爆がなく、ベッドサイドでも実施可能なので、実際の摂食場面での評価が可能 |
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訓練について
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下記の訓練を行っております。 | |||
【間接訓練】 *口腔ケア(保清、保湿、口腔機能廃用予防) *口唇・舌・頬の訓練 *呼吸トレーニング *喉のアイスマッサージ *味覚刺激 *発声練習 |
【直接訓練
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*代償手段(姿勢調整、複数回嚥下等) *食事の種類、形態の調整 *一口量、ペースの調整 *咽頭残留の除去 |