診療科・部門紹介
リハビリテーション科
概要
脳血管リハビリⅠ、廃用症候群リハビリⅠ、運動器リハビリⅠ、呼吸器リハビリⅠの 施設基準を設けており、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による入院リハビリを積極的に実施しています。必要に応じて、退院後のフォローアップとして訪問リハビリも実施しています。 また、菊名記念病院をはじめとする近隣の急性期病院との連携を担い、地域中核病院主導型として地域包括ケア病棟を中心に在宅復帰及び施設復帰を目的とした生活支援までのリハビリを提供しています。その為、入浴評価、食事評価、調理訓練、外出訓練、退院前訪問指導(家屋評価)、担当者会議、カンファレンスを積極的に取り組んでいます。
地域包括ケア病棟での関わり
「地域包括ケア病棟」とは、急性期治療を経過し、病状が安定した患者さんに対して在宅や介護施設への復帰支援に向けた医療や支援を行う病棟です。
当院では在宅復帰率80%程度を保持しており、入棟から40〜60日の間で在宅復帰に向けた他職種との連携を図り、患者さんとご家族とのコミュニケーションを重視したリハビリテーションを提供しています。
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
- 廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
- 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
- 運動器リハビリテーション料Ⅰ
※NST稼働施設認定取得
疾患内訳
業務内容
理学療法士部門紹介
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体的に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、運動能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や、物理療法(温熱、電気などの物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
当院では、地域包括ケア病棟を中心とした、在宅復帰に向けた、リハビリを提供しています。
早期より離床をすすめ、体力の低下を予防し、患者さんの身体状況に合わて生活の基礎となる基本動作練習を中心にリハビリを行っております。また必要に応じて医師・義肢装具士と協働し装具やインソールなどの調整も行っております。
作業療法士部門紹介
作業療法士はOccupational Therapist(OT)と呼ばれます。作業療法とは、『身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他作業を行い、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為向上を促すことです。
急性期から生活期まで作業に焦点を当てた治療を展開しています。地域包括ケア病棟を中心としたリハビリを中心に、病棟看護師と協働し患者さんの生活機能に対して介入を行います。また在宅復帰に辺り、身辺動作、高次脳機能をはじめ、家事や趣味活動など患者さんのニーズに合わせて支援を行い、患者さん・ご家族の生活を豊かにできるように関わっています。また、言語聴覚士、理学療法士と共に摂食・嚥下機能の向上も図っています。自宅復帰までの介入として、対象者の自宅へ訪問し、福祉用具やサービスの調整を行っています。
言語聴覚士部門紹介
言語聴覚士はSpeech Therapist(ST)とも呼ばれます。言語によるコミュニケーションに問題がある方(失語症、聴覚障害、ことばの発達遅れ、声や発音の障害など)を対象に、本質や発現メカニズムを明らかにし、検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導を行い、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題も専門的に対応します。
高次脳機能障害や構音障害等に応じた検査・評価を実施し、患者さんが早く社会生活へ戻れるよう努めています。摂食・嚥下リハビリテーションにも積極的に取り組んでおり、誤嚥性肺炎や長期臥床などから廃用症候群を呈した患者さんの接触嚥下障害に対しても評価・訓練を行います。可能な限り口から食事を召し上がれるよう、摂食機能の向上や食形態の選定など多方面から支援しています。院内の活動としては、他職種と共同して摂食嚥下内視鏡検査やミールラウンド・摂食栄養サポートチームとして、摂食嚥下に問題がある患者さんに対してチームで関わっています。
2担当制の採用
地域包括ケア病棟では1日最大6単位のリハビリを提供しており、当院では2担当制を採用しています。
例)先輩PTが午前3単位、後輩OTが午後3単位
新入職者は必ず先輩と2担当で同じ患者さんを診ることで、並行して相談できる環境を整えています。
科内活動
リハビリテーション科内では、月に1回程度の実技講習を中心とした勉強会を実施しています。
また新人教育プログラムとして、グループ内の病院にて年間約30項目の研修内容(基礎から応用) を実施しており、新人・後輩への教育に力を入れています。
院外活動
学術大会への参加・発表を通じて自己研鑽する場を設けています。
発表実績:(神奈川県理学療法士学会、関東甲信越ブロック理学療法士学会、全国理学療法士学会、全日本病院学会、日本医療マネジメント学会)
産前・産後休業や育児休業、時短など家庭を持ちながらでも働き易い環境を整えています。