緑内障は本邦において失明原因の第一位となっており、かなり進行するまで自覚症状が現れにくいため、注意が必要です。40歳位以上の20人に1人、70歳以上では8人に1人の割合でみられ、当院でも多くの患者様が治療を受けています。
この度、当院では緑内障治療において低侵襲で合併症が少なく、眼圧下降効果が期待できるレーザー治療であるSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)を導入する運びとなりました。点眼麻酔にて行うため、痛みはなく、時間も5分程度です。
また、白内障術後約20%に発症する後発白内障の治療に対応可能なYAGレーザーも搭載しており、SLT/YAG コンビネーションレーザーとして、低エネルギーかつ正確なフォーカシングシステムにより安定した効果の発現が可能となりました。
現在、最新の機器である本レーザー(製品名:エレックス社製 tangopro)の導入により、緑内障、後発白内障治療に新たな選択肢が増えたことは、患者様にとって大変有意義であると考えています。
<SLTとALTの比較>